『新テニスの王子様』は、許斐剛によるテニス漫画『テニスの王子様』の続編です。中学テニス全国大会を戦い抜いた越前リョーマたちが、今度は日本代表の座を懸けたU-17日本代表合宿へ招集され、高校生を含むさらに強大な選手たちと競い合っていきます。
前作でライバルだった青学、氷帝、立海、四天宝寺などの選手たちが、今度は同じ日本代表候補として集結するのが大きな見どころ。これまで敵だった選手同士がダブルスを組んだり、世界の強豪を相手に共闘したりと、続編ならではの組み合わせが次々と実現します。
そして物語の舞台は国内から世界へ。U-17 WORLD CUPでは各国の代表選手が登場し、『テニスの王子様』シリーズらしい個性的なプレースタイルと常識を超えた試合がさらにスケールアップしていきます。
『新テニスの王子様』の魅力とは?
最大の魅力は、前作で積み重ねてきた膨大なキャラクターたちを再び活躍させながら、さらに新しい強敵を投入していくオールスター感です。越前リョーマ、手塚国光、跡部景吾、幸村精市、真田弦一郎、白石蔵ノ介など、学校の枠を越えて人気選手が一堂に会します。
U-17合宿では中学生だからといって特別扱いされません。日本トップクラスの高校生たちとの実力差を見せつけられながら、それでも中学生たちは自分の武器を磨き、新しい領域へ踏み込んでいきます。前作ですでに強かった選手たちが、もう一度「挑戦者」になる構図が面白いところです。
もちろん、『テニスの王子様』ならではの超人的なプレーも健在です。現実のテニスをベースにしながら、試合が進むほど技や能力はバトル漫画の必殺技のような領域へ突入していきます。それでも勝敗を左右するのは技の派手さだけではなく、選手同士の因縁や覚悟、心理戦、相性などさまざまな要素です。
また、敵と味方が固定されていないのも本作の魅力です。昨日まで戦っていたライバルが今日は仲間になり、日本代表の中でも代表入りを懸ければ再び競争相手になります。手塚がドイツ代表として立ちはだかるなど、シリーズを長く読んできたからこそ強烈に響く対戦も用意されています。
世界大会へ進むと、ドイツ、フランス、アメリカ、スペインをはじめとする各国の強豪が登場。日本国内だけでも個性豊かだったシリーズに世界中の選手が加わり、キャラクター漫画としての楽しさも一段と大きくなります。
アニメでも物語は展開され、2022年に『新テニスの王子様 U-17 WORLD CUP』、2024年には『新テニスの王子様 U-17 WORLD CUP SEMIFINAL』が放送されました。さらに『新テニスの王子様 U-17 WORLD CUP 決勝メンバー決定戦』の制作も発表されています。
原作漫画は長期連載を経て、2026年に堂々のクライマックスを迎えました。最終48巻は2026年9月4日に発売。前作から続くリョーマたちの戦いを追ってきた読者にとって、大きな節目となる作品です。
ここからは、『新テニスの王子様』のように、個性豊かなライバルたち、才能同士の激突、必殺技級のスーパープレー、チーム内での競争を楽しめるスポーツ漫画を中心に、おすすめの5作品を紹介します。
おすすめの作品を詳しく紹介
1.『ブルーロック』
金城宗幸原作、ノ村優介作画によるサッカー漫画です。日本をワールドカップ優勝へ導く世界一のストライカーを生み出すため、全国から集められた高校生FWたちが「ブルーロック」と呼ばれる施設で過酷な選考に挑みます。
仲間でありながら、同じポジションを奪い合うライバルでもあるという環境が最大の特徴です。それぞれの選手が自分だけの「武器」を持ち、試合の中で相手の能力を分析しながら進化していきます。
『新テニスの王子様』のU-17合宿で、代表入りを懸けて天才たちが競い合う展開が好きだった人には特におすすめです。大量の個性的な選手、能力バトルのような試合、敵だった選手との共闘など、かなり近い楽しみ方ができます。

2.『黒子のバスケ』
藤巻忠俊による高校バスケットボール漫画です。帝光中学校バスケットボール部には「キセキの世代」と呼ばれる5人の天才がいました。しかし、そこには彼ら全員が認めていた「幻の6人目」黒子テツヤが存在していました。
黒子は誠凛高校へ進学し、圧倒的な身体能力を持つ火神大我とコンビを結成。別々の高校へ進んだキセキの世代を倒し、日本一を目指して戦っていきます。
選手一人ひとりに明確な特殊能力のような武器があり、試合が進むほどスポーツ漫画と能力バトル漫画の境界が薄くなっていくところは『新テニスの王子様』と非常に相性がいいです。強烈なライバルキャラクターが次々登場する作品が好きな人にもおすすめです。
3.『弱虫ペダル』
渡辺航による高校自転車競技漫画です。アニメや漫画が大好きな高校生・小野田坂道は、秋葉原まで自転車で通い続けて身につけた驚異的な脚力を見込まれ、総北高校自転車競技部へ入部します。
ロードレースではエース、クライマー、スプリンターなど、それぞれ異なる役割と得意分野を持った選手がチームとして戦います。総北だけでなく箱根学園や京都伏見などライバル校にも強烈な個性を持つ選手が揃っています。
『新テニスの王子様』で、学校ごとにお気に入りの選手を見つける楽しさや、ライバル同士が互いを認めながら限界を超えていく熱さが好きだった人におすすめです。長いシリーズだからこそ味わえる世代交代や再戦も魅力です。

4.『ハイキュー!!』
古舘春一による高校バレーボール漫画です。小柄ながら驚異的な跳躍力を持つ日向翔陽は、かつて惨敗した天才セッター・影山飛雄と同じ烏野高校へ進学。宿敵だった二人が今度はチームメイトとなり、全国大会を目指します。
烏野だけではなく、音駒、青葉城西、梟谷、稲荷崎など、対戦校にも主人公になれるほど魅力的な選手が揃っているのが特徴です。試合を重ねるごとにライバルへの理解や敬意が深まり、それが次の成長につながっていきます。
『新テニスの王子様』で、敵だった選手が仲間になる展開や、学校の枠を越えたライバル関係が好きだった人におすすめです。超人的な必殺技より競技としてのリアリティが強い作品ですが、キャラクター同士の熱量では負けていません。

5.『ダイヤのA』
寺嶋裕二による高校野球漫画です。長野の中学校で野球をしていた投手・沢村栄純は、名門・青道高校へ進学。全国から実力者が集まる野球部で、エースナンバーを手に入れるための競争へ飛び込んでいきます。
試合で相手校に勝つだけではなく、同じチーム内にも強力なライバルが存在するのが大きな特徴です。エースを目指す沢村の前には降谷暁をはじめとする才能豊かな選手が立ちはだかり、仲間と競争相手という二つの関係を持ちながら成長していきます。
『新テニスの王子様』のU-17日本代表合宿で描かれる、「強豪を倒す前に、まず選ばれた者同士で代表の座を奪い合う」という構図が好きだった人におすすめです。才能だけでは勝てない厳しい競争と、その中で自分だけの武器を磨いていく面白さがあります。
まとめ
『新テニスの王子様』は、越前リョーマをはじめとする中学生たちがU-17日本代表候補として集結し、高校生や世界各国の強豪へ挑んでいく許斐剛のスポーツ漫画です。前作のライバルたちが同じ舞台へ集まるオールスター感と、常識を超えて進化し続けるテニスバトルが大きな魅力です。
代表選考と能力バトルのような試合なら『ブルーロック』、超人的な必殺技と個性的なライバルなら『黒子のバスケ』が特におすすめです。ライバル校との長い因縁を楽しめる『弱虫ペダル』、敵味方を問わず選手を好きになれる『ハイキュー!!』、チーム内の熾烈な競争なら『ダイヤのA』も相性のいい作品です。
『新テニスの王子様』は単にテニスの勝敗を楽しむだけでなく、「次は誰と誰が戦うのか」「あのライバル同士が組んだらどうなるのか」というキャラクター同士の化学反応を楽しめる作品でもあります。リョーマたちの熱戦を最後まで楽しめた人なら、今回紹介した5作品にも夢中になれるはずです。

