好きなことをする努力家はね、最強なんですよ――。
『ブルーピリオド』は、何でもそつなくこなしながら毎日にどこか物足りなさを感じていた高校生・矢口八虎が、美術と出会い、本気で絵の世界へ挑んでいく青春漫画です。
美術という題材を通して、才能と努力、自分らしい表現、進路への不安など、「好きなことを人生の道に選ぶ」難しさが描かれています。
今回は『ブルーピリオド』が好きな人におすすめしたい、芸術・創作・青春・才能と努力を描いた漫画を5作品紹介します。
『ブルーピリオド』の魅力とは?
『ブルーピリオド』の大きな魅力は、「好きなことを見つけた人間が、その世界へ本気で飛び込んでいく過程」を丁寧に描いているところです。
主人公の矢口八虎は、成績もよく友人関係にも恵まれ、一見すると充実した高校生活を送っています。
しかし本人は、周囲に合わせながら生きている自分の毎日にどこか虚しさを感じていました。
そんな八虎が出会ったのが美術です。
一枚の絵をきっかけに美術の面白さを知った八虎は、やがて東京藝術大学を目指すようになります。
ところが、本気で美術の世界へ入ると、自分よりはるかに長く絵を描いてきた人や、圧倒的な技術を持つ人たちと次々に出会います。
努力すれば必ず結果が出るわけではなく、技術が高ければいい作品になるとも限らない。さらに、自分が何を描きたいのかという問題にも向き合わなければなりません。
「才能とは何か」「努力とは何か」「自分らしい表現とは何か」。創作を経験したことがある人なら、一度は考えたことがあるような問題が物語の中に次々と登場します。
美術漫画でありながら、自分が本当に好きなものを見つけ、その道を選ぶ怖さと喜びを描いた青春物語であることが『ブルーピリオド』の大きな魅力です。
おすすめの作品を詳しく紹介
1.『これ描いて死ね』
創作することの楽しさと苦しさを描いた青春漫画が好きなら『これ描いて死ね』がおすすめです。
漫画を読むことが大好きな高校生・安海相は、ある出来事をきっかけに、自分自身で漫画を描く世界へ足を踏み入れていきます。
読むだけだった漫画を実際に作ってみることで、作品を完成させる難しさや、自分が描きたいものを形にする楽しさを知っていきます。
仲間と一緒に作品を作りながら、それぞれが創作への向き合い方を見つけていくところも魅力です。
『ブルーピリオド』で、八虎が絵を描くことそのものに夢中になっていく過程が好きだった人におすすめです。

2.『ルックバック』
才能と努力、そして創作を続ける理由を描いた作品なら、藤本タツキの『ルックバック』がおすすめです。
漫画を描くことに自信を持っていた藤野は、不登校の同級生・京本が描いた漫画を目にしたことで、自分との圧倒的な画力の差を知ります。
そこから藤野はひたすら絵を描き続け、やがて漫画を通して二人の人生が交わっていきます。
誰かより上手くなりたいという気持ちや、自分の作品を喜んでくれる人がいる嬉しさなど、創作者の感情が凝縮されています。
『ブルーピリオド』の「才能のある人を目の前にして、それでも努力を続ける」という部分に惹かれた人には特におすすめです。

3.『左ききのエレン』
才能を持つ人と、努力によって自分の道を切り開こうとする人の対比が好きなら『左ききのエレン』がおすすめです。
広告代理店で働くデザイナー・朝倉光一と、圧倒的な芸術の才能を持つ山岸エレンを中心に、クリエイターたちの人生が描かれます。
才能がある人間だけが苦しむわけでも、努力すれば誰でも天才になれるわけでもありません。
それぞれが自分の能力や限界と向き合いながら、それでも表現する世界で生きようとします。
『ブルーピリオド』で描かれる「才能とは何なのか」というテーマが好きな人には、かなり相性のいい作品です。
4.『かくかくしかじか』
絵を描くことと人生を重ねた作品を読みたいなら、東村アキコの『かくかくしかじか』がおすすめです。
漫画家を目指していた作者自身の学生時代をもとに、美術大学への進学や、恩師との関係が描かれていきます。
絵を描き続けることの大変さや、進路に悩む学生の気持ちなど、美術を学ぶ人間の現実がユーモアを交えながら描かれています。
同時に、時間が経ってから初めて気づく人との関係や後悔も物語の重要なテーマです。
『ブルーピリオド』の美大受験や、美術を人生の道として選ぶ部分が好きだった人におすすめです。
5.『映像研には手を出すな!』
自分の頭の中にあるものを作品として形にする楽しさを味わいたいなら『映像研には手を出すな!』がおすすめです。
アニメーションを作りたい浅草みどりを中心に、仲間たちが力を合わせながら映像作品を作っていきます。
頭の中に理想の世界があっても、それを実際の作品にするには技術や時間、お金などさまざまな問題があります。
それでも「こんなものを作りたい」という気持ちを原動力に、一つずつ問題を乗り越えていくところが魅力です。
『ブルーピリオド』で、八虎が自分の表現したいものを探しながら作品を作っていく姿が好きな人におすすめです。
『ブルーピリオド』好きにおすすめの漫画まとめ
『ブルーピリオド』が好きな人には、美術を題材にした作品だけではなく、何かを作ることに本気で向き合う人たちを描いた漫画がおすすめです。
- 漫画を作る楽しさと青春なら『これ描いて死ね』
- 才能と努力、創作する理由なら『ルックバック』
- 天才と努力する人間の葛藤なら『左ききのエレン』
- 美術と人生、恩師との関係なら『かくかくしかじか』
- 仲間と作品を作り上げる楽しさなら『映像研には手を出すな!』
特に『ルックバック』は、才能のある相手を目の前にした悔しさや、それでも描くことをやめられない創作者の感情が凝縮されており、『ブルーピリオド』が好きな人におすすめしやすい作品です。
『ブルーピリオド』を読んで、もっと才能や努力、創作することの喜びと苦しさを描いた漫画を読みたくなった人は、気になった作品から読んでみてください。

