『ザ・ファブル』が好きな人におすすめの漫画5選【殺し屋・裏社会・アクション】

アクション

『ザ・ファブル』は、南勝久による、裏社会で「ファブル」と呼ばれる伝説的な殺し屋を主人公にしたアクション漫画です。幼いころから殺しの技術を叩き込まれてきた彼は、どんな標的でも確実に仕留める圧倒的な実力を持つプロ。しかし、仕事を続けすぎた彼にボスが命じたのは、意外にも「一年間、誰も殺さず普通の人間として暮らせ」というものでした。

主人公は佐藤明という偽名を与えられ、相棒の女性・洋子と兄妹という設定で大阪へ移り住みます。これまで殺ししか知らなかった明にとって、アルバイトをしたり、近所の人と付き合ったりする普通の生活はむしろ未知の世界。それでも「プロとして普通に暮らす」という命令を守ろうとする中で、裏社会のさまざまな事件に巻き込まれていきます。

『ザ・ファブル』の魅力とは?

最大の魅力は、「最強の殺し屋が誰も殺してはいけない」という設定です。明には、普通の相手なら問題にならないほどの戦闘能力があります。しかしボスから殺人を禁じられているため、どれだけ危険な状況になっても簡単に相手を殺すことはできません。圧倒的に強い主人公へ明確な制約を与えることで、毎回の戦いに独特の面白さが生まれています。

アクションの説得力も本作の大きな魅力です。明は力任せに敵を倒すのではなく、相手の動きや周囲の状況を瞬時に把握し、最小限の動きで危機を切り抜けます。普段はつかみどころのない人物なのに、戦闘になると一瞬でプロの顔へ切り替わる。そのギャップが非常に格好よく描かれています。

一方で、『ザ・ファブル』はかなり笑える漫画でもあります。一般社会の常識に疎い明の言動や、酒好きの洋子が繰り広げる騒動、明が大好きなお笑い芸人・ジャッカル富岡など、裏社会を扱った作品とは思えないほど脱力した日常が描かれます。このコメディとシリアスの切り替えが絶妙です。

さらに、裏社会に生きる人々を単純な悪役として描かないところも読みどころです。それぞれに仕事や立場、守りたいものがあり、敵対する人物にも独自の考えがあります。明自身も殺し屋でありながら、普通の生活を経験することで少しずつ人とのつながりを持つようになり、「プロとして生きること」と「人間として生きること」の間に変化が生まれていきます。

ここからは、『ザ・ファブル』のように、裏社会で生きるプロフェッショナルや圧倒的に強い主人公、緊張感のある戦いと日常の笑いを同時に楽しめる漫画を中心に5作品紹介します。

おすすめの作品を詳しく紹介

1.『サカモトデイズ』

鈴木祐斗による、かつて伝説の殺し屋として恐れられていた坂本太郎を主人公にしたアクション漫画です。坂本はある女性に一目惚れしたことをきっかけに殺し屋を引退。現在は結婚して子どもにも恵まれ、商店を営みながら穏やかな毎日を送っています。

ところが、裏社会は簡単には坂本を放っておいてくれません。昔の仲間や新たな殺し屋たちが次々と現れ、家族との平穏な生活を守るために坂本は再び戦うことになります。街中にあるさまざまなものを利用した、スピード感あふれるアクションも大きな見どころです。

『ザ・ファブル』で、最強クラスの殺し屋が一般人として暮らそうとする設定が好きな人には特におすすめです。殺し屋の日常をコメディとして描きながら、戦闘になれば一気に本格アクションへ切り替わるところにも強い共通点があります。

2.『アンダーニンジャ』

花沢健吾による、現代日本の裏側で今も活動している忍者たちを描いたアクション漫画です。主人公の雲隠九郎は忍者でありながら、仕事もほとんどなくボロアパートで暇を持て余しています。そんな九郎に忍務が与えられたことで、社会に潜んでいた忍者たちの世界が見え始めます。

普通の住宅街や学校といった身近な場所に特殊な戦闘員が紛れ込んでいる世界観が特徴です。登場人物たちは妙に生活感があり、くだらない会話を続けていたかと思えば、突然命懸けの戦闘が始まります。

『ザ・ファブル』で、裏社会のプロが一般社会へ溶け込んでいる設定や、シリアスなアクションと脱力した笑いの組み合わせが好きな人におすすめです。何気ない日常と危険な世界が地続きになっている感覚もよく似ています。

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3.『闇金ウシジマくん』

真鍋昌平による、違法な高金利で金を貸す闇金融業者・丑嶋馨と、その周囲の人々を描いた作品です。借金を抱えた客を通して、ギャンブル、依存、裏社会、犯罪など、普通に暮らしているだけでは見えにくい社会の暗部が描かれます。

丑嶋は感情に流されることが少なく、危険な相手に囲まれても簡単には動じません。状況を冷静に判断し、自分のルールに従って行動する姿には、裏社会で生き残ってきた人間ならではの凄みがあります。

『ザ・ファブル』で、ヤクザや半グレなどが登場する裏社会のリアルな空気や、その中で自分なりのルールを守る主人公が好きな人におすすめです。アクション中心ではありませんが、普通の生活のすぐ近くに危険な世界が存在する怖さを味わえます。

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4.『殺し屋1』

山本英夫による、新宿・歌舞伎町の裏社会を舞台にしたバイオレンス漫画です。気弱で泣き虫にも見える殺し屋・イチと、強烈な刺激を求めるヤクザ・垣原を中心に、常識では理解しきれない人間たちの争いが展開します。

暴力描写は非常に強く、登場人物の価値観も極端です。しかし、単に残酷な場面を並べるだけではなく、恐怖や支配、欲望など、人間の心理そのものへ踏み込んでいくところに作品の特徴があります。

『ザ・ファブル』で、殺し屋という存在そのものや、裏社会で生きる異常な人物たちに興味を持った人におすすめです。コメディ色はかなり薄く、よりダークで過激ですが、殺しの能力を持つ人間を別の角度から描いた作品として楽しめます。

5.『ゴールデンカムイ』

野田サトルによる、明治末期の北海道を舞台に、莫大なアイヌの金塊をめぐる争奪戦を描いた冒険漫画です。日露戦争を生き延びた元兵士・杉元佐一は、アイヌの少女・アシㇼパと行動をともにし、金塊の手がかりを追っていきます。

軍人や脱獄囚など、それぞれ異なる能力を持った強者たちが登場し、状況に応じて敵と味方が入れ替わります。戦闘や駆け引きには強い緊張感がありますが、その合間には料理や変人たちによる強烈なギャグも挟まれます。

『ザ・ファブル』で、危険な人物同士の駆け引きや、本格的な戦闘の途中でも突然笑わせてくる作風が好きな人におすすめです。時代も設定もまったく異なりますが、シリアスとコメディの振れ幅や、プロフェッショナルたちの戦いを楽しめます。

『ゴールデンカムイ』が好きな人におすすめの漫画5選【歴史・冒険・サバイバル】
『ゴールデンカムイ』が好きな人におすすめの似てる漫画を5作品紹介。歴史を背景にした冒険やサバイバル、個性的な登場人物たちの駆け引きを楽しめる、『ゴールデンカムイ』みたいな漫画を探している人にぴったりの作品を厳選しました。

まとめ

『ザ・ファブル』は、圧倒的な能力を持つ伝説の殺し屋が、「一年間誰も殺さず普通に暮らす」という難題に挑むアクション漫画です。殺しのプロにとっては簡単なはずの相手でも、殺してはいけないとなれば話は別。そんな設定によって、最強主人公ものとは一味違った緊張感が生まれています。

殺し屋が普通の生活を守ろうとするアクションなら『サカモトデイズ』、特殊なプロが現代社会へ潜む世界観なら『アンダーニンジャ』がおすすめです。リアルな裏社会なら『闇金ウシジマくん』、殺し屋と人間の狂気をより過激に描いた作品なら『殺し屋1』、強者たちの戦いと濃厚なギャグなら『ゴールデンカムイ』も楽しめます。

圧倒的に強いだけではなく、普通の人間として暮らすことに悪戦苦闘する明の姿があるからこそ、『ザ・ファブル』はアクションにも日常にも引き込まれます。裏社会の緊張感、プロフェッショナルの格好よさ、そして思わず笑ってしまう日常が好きな人なら、ぜひ今回紹介した5作品も読んでみてください。

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