『ワールド イズ ダンシング』が好きな人におすすめしたい漫画を5作品紹介します。
室町時代を舞台に、のちに能を大成する世阿弥の若き日を描いた歴史漫画です。
今回は「歴史の中で生まれる芸能」「表現することへの情熱」「才能と努力」「自分だけの表現を探す若者」「芸術と時代の関係」といった魅力から、『ワールド イズ ダンシング』を読んだあとに楽しみやすい漫画を5作品選びました。
『ワールド イズ ダンシング』の魅力とは?
『ワールド イズ ダンシング』の大きな魅力は、現代まで残る伝統芸能「能」が、最初から完成されたものではなかったことを感じられるところです。
主人公は、のちに世阿弥として知られることになる少年・鬼夜叉。舞台に立ち、観客を魅了することを求めながら、自分にしかできない表現を探していきます。
どうすれば人の心を動かせるのか。面白いとは何なのか。自分が感じているものをどうすれば他人へ伝えられるのか。そんな表現者ならではの問いが物語の中心にあります。
歴史漫画でありながら、描かれている悩みには現代の漫画家や音楽家、役者などにも通じるものがあります。
歴史上の人物を遠い存在として描くのではなく、新しい表現を生み出そうともがく一人の若者として描いているところが、『ワールド イズ ダンシング』ならではの面白さです。
おすすめの作品を詳しく紹介
1.『昭和元禄落語心中』
伝統芸能に人生を懸ける人々の物語が好きなら、『昭和元禄落語心中』がおすすめです。
昭和の落語界を舞台に、落語家たちの人生や師弟関係、友情、嫉妬、そして芸への執念が描かれます。
同じ噺を演じても、演者によってまったく違ったものになる。自分だけの芸とは何なのかを追い求める姿が、この作品の大きな魅力です。
能と落語という違いはありますが、長い歴史を持つ芸能の世界で「自分にしかできない表現」を探していくところは、『ワールド イズ ダンシング』が好きな人と非常に相性がいい作品です。
2.『チ。―地球の運動について―』
歴史の大きな流れの中で、新しい考えを生み出そうとする人々の物語が好きなら『チ。―地球の運動について―』がおすすめです。
舞台は15世紀のヨーロッパ。常識や社会の価値観に逆らう危険を冒しながらも、世界の真理を追い求める人々が描かれます。
何かを発見したときの興奮や、それを次の誰かへ伝えたいという衝動が物語を動かしていくのが特徴です。
芸能と学問という題材は違いますが、それまで存在しなかった価値を生み出そうとする人間の情熱という点で、『ワールド イズ ダンシング』と共通する面白さがあります。
3.『アルテ』
歴史を舞台に、表現者として成長していく主人公が好きなら『アルテ』がおすすめです。
16世紀初頭のフィレンツェを舞台に、画家になることを夢見る少女・アルテが厳しい芸術の世界へ飛び込んでいきます。
思うように評価されないことや、自分より優れた才能を目の当たりにすることもありながら、それでも描くことを諦めず、自分の表現を磨いていきます。
歴史上の社会や文化を背景にしながら、一人の表現者が自分の道を切り開いていく物語なので、『ワールド イズ ダンシング』の創作や成長の部分が好きだった人におすすめです。
4.『へうげもの』
歴史と芸術、美意識が密接に絡み合う作品を読みたいなら『へうげもの』がおすすめです。
戦国時代を舞台に、武将・古田織部が出世への野心を抱きながら、茶の湯や美しい器といった「数寄」の世界へ魅了されていきます。
戦や政治だけではなく、その時代の人々が何を美しいと感じ、文化がどのように生まれていったのかを楽しめるのが特徴です。
歴史上の出来事と芸術が結びつき、一人の人間の美意識が大きな文化へつながっていく物語は、『ワールド イズ ダンシング』が好きな人におすすめです。
5.『ブルーピリオド』
時代を越えて「表現すること」そのものを掘り下げた漫画を読みたいなら、『ブルーピリオド』がおすすめです。
それなりに器用に毎日を過ごしていた高校生・矢口八虎が、一枚の絵との出会いをきっかけに美術の世界へ夢中になっていきます。
自分が感じたものをどう表現すれば他人へ伝えられるのか。技術を身につければ良い作品になるのか。才能とは何なのか。創作に関するさまざまな悩みに主人公が向き合っていきます。
現代と室町時代という大きな違いがありながら、「人の心を動かす表現とは何か」を追い続ける主人公という点では、『ワールド イズ ダンシング』と強く重なる作品です。
『ワールド イズ ダンシング』好きにおすすめの漫画まとめ
『ワールド イズ ダンシング』が好きな人には、歴史や芸術を題材にしながら、何かを表現することへ人生を懸ける人々を描いた漫画がおすすめです。
- 伝統芸能と表現者の人生なら『昭和元禄落語心中』
- 時代を変える情熱なら『チ。―地球の運動について―』
- 歴史の中で芸術家を目指す物語なら『アルテ』
- 歴史と美意識の世界なら『へうげもの』
- 自分だけの表現を追い求める青春なら『ブルーピリオド』
『ワールド イズ ダンシング』は、世阿弥という歴史上の人物を描くだけではなく、「人の心を動かすものをどうやって生み出すのか」という普遍的なテーマを楽しめる作品です。
芸術や芸能が生まれる瞬間、才能と努力、自分にしかできない表現を追い求める人物たちが好きだった人は、今回紹介した5作品から気になる漫画を読んでみてください。

